対機説法 たいきせっぽう

分かりやすい言葉

お釈迦様の教えは多くの人々に広まりました。
初め批判していたバラモン達までも帰依しました。
お釈迦様は、教えをこいに来た人・救いを求めて来た人に一人ずつ分かりやすい言葉でその人に合った話し方をされました。
これを「対機説法たいきせっぽう」と言います。

カースト制度

インドはカースト制度の歴然とした国でした。
バラモン(司祭)・クシャトリァ(王族・武士)・バイシャ(平民)・シュードラ(奴隷)・アチュート(不可触民)など、そのまたそれぞれに細分化し2000もあると言われます。
従って、当然悩みも違います。
世界が違うのと同じ、と考えても良いでしょう。

水かき

そんな状態でしたが、お釈迦様は個々に適切な説法をされました。
王様にも、売春婦にも救いの説法をされ、多くの人々が帰依しました。
今で言えば、心のカウンセリングでしょうか。
人心が読めたのでしょう。
お釈迦様の像の手の指には水かきがあります。
これば、一人残らず、指の間からこぼれたりせず、すべての人々を救うために必ずある特徴です。