お仏壇

小さなお寺

仏教は538年日本に伝わり、仏壇が一般の家庭に普及し始めたのは江戸時代になってからと言われています。
仏壇は仏像を安置するお寺の須弥壇と同じで、信仰の証です。
故人の休む場所であり、家の中の小さなお寺です。

現存する最も古い仏壇の原型は、法隆寺の「玉虫厨子」といわれています。
飛鳥時代の作です。
7~8世紀仏教は盛んになり、上流階級の人々は信仰する仏像や位牌を安置する持仏堂を建てました。
やがて、家の中に、仏像や位牌を安置する仏間がもうけられ、次第に仏壇という形になっていきました。

須弥壇は仏像を安置する台のことで、須弥山(しゅみせん)を型どったものです。
須弥山は、仏教では世界の中央にそびえる山で、ここに祭られるのが本尊です。
従って、仏壇の中心はこの須弥壇ということになります。

今は従来の仏壇をふまえた現代的な仏壇もありますが、信仰の証のご本尊は必ずおまつりしましょう。
ご本尊は宗派によって違いますから、ご本尊でその家の宗派が分かります。