因果の教え

釈迦は運命論者ではない。
また、生まれによって生きて行く道が決まるとは言わなかった。
従って、インド古来からのカースト制度を認めず、人は平等として教えを説いた。
そして、結果があるのは、そうなるべく原因があるとした。
これが「因果」の教えである。この法則からいくと、思い当たることが山ほどあるのである。反省材料には事欠かない。それが「運命」だったわけがなく、やはり「因果」だったのだ。
そこから、八正道(八つの正しい道)とか六波羅密(此岸から彼岸にいく為の六つの行ないの教え)が示されて、人々は導かれて行った。
そう思うと、少し気が楽になる。悪いことは直して行けば良く、正して行けば良くなるのだから。
そこから「諸行無常」、良かったり悪かったり・・・の教えにつながっていく。