仏事の心得18か条⑩

香はきれいに焼く(たく)

右手の親指と人差し指の二本(または親指と薬指)で香をつまみ、残りの指はそろえて張る。
つまんだ香は軽く押し頂いて炉にくべる。
右肘を張らない。焼香した後、指先についた香滓(かす)は見苦しくないように払い落とす。

【座礼】
焼香の順番が来たら、次の人に「お先に」と会釈して立ち、仏前の三膝ぐらい前に座り、導師に一礼する。
一膝進み、位牌と遺影を正視して一礼。
設けの席について合掌、焼香、合掌。
手をついて膝で後ろへ下がり、遺族に向き直って一礼し、立って自席に戻る。

【立礼】
自席を一歩出たところで、導師に一礼。
焼香台の三歩くらい前に進み、位牌と遺影を正視して一礼。台へ進んで合掌、焼香、合掌。
そのまま三歩下がって向きを変え、遺族に一礼して自席に戻る。

会葬者が大勢のときは、それぞれの動作の間をつめたり省いたりする。

                                    忌と喪と斂より