お香の起源

~沈水、淡路の嶋に漂著れり~

お香の起源は、パミール高原(その大部分は現在のタジキスタンに含まれる)に発するといわれ、その後インドに伝わりました。

紀元前5世紀後半「釈迦」による仏教が興ると、焼香としての「香」が盛んに奨められ、仏教の伝播とともにお香は中国を含め各地へ伝わっていきました。

わが国では、『日本書紀』に推古3年(595年)の夏4月、淡路島に沈水(ちんすい)が漂着したと記されており、これがお香に関する最古の記録になります。