北原白秋「薔薇ノ木ニ・・・」



薔薇ノ木ニ
薔薇ノ花サク
ナニゴトノ不思議ナケレド。


薔薇ノ花ナニゴトノ不思議ナケレド。
照リ極マレバ木ヨリコボルル
光リコボルル

薔薇の木に薔薇の花が咲くのは、当たり前ではなく命の不思議を詠んだものです。
この詩を書いた当時の白秋は離婚して生活にも困る逆境にありましたが、そんな境遇にあっても感受性を失うことなく「当たり前」の事実にさえ感動を覚えました。

写真はまるで友のごとく、親子のごとく、夫婦のごとく、紅白に咲いているハナミズキ。桜の後に楽しませてくれる花です。